停電だろうが、何だろうが。
暗闇の中でも、揺れの中でもにち太は元気で。
いつもと変わらず、ニコニコとして。楽しく
遊び、よく寝て。ママが大好きで。
そして、電気が戻ってきて。
ホッとしたのもつかのま。にち太の機嫌が悪
くなり。あれ?と思ったら、高熱が出た。
幸いにもお薬があり。熱は、すぐに下がった
のだが。
・・・そうか。
お前もお前なりに、気を使っていて。
地震という異常事態に、何かを察していて。
ずーっと気を張っていてくれたんだね。
で、電気がついた途端、気持ちが緩んで。
熱が出てしまったのかもしれない。
そう考えると。
もう涙が止まらなくて止まらなくて。
この先、お前がどんなヤンキーになっても。
「死ねやクソババア」
とかいってきても。
この日々があれば、お釣りが出る。
そう思えたのです。
ヤンキー前提かよ。