昔、情報処理の資格を教えていただいた先生に、
「先生のおかげです、ありがとうございました!」
って言いに行ったら。
「ちょっと、背中押しただけだよ。歩いたのは自分の力だ。」
って、言われた。
歩こうとしない人の背中は、押してもだめだけど。
歩いて行こうとする人の背中は、押せば歩けちゃう。
そういうふうに、おっしゃられた。
照れたんだと思うけど、いい言葉だなあと思う。
先生、いまどこの高校にいるのだろうか。
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私は友だちが少ない。
昔っからそうだ。人に合わせたり、空気を読むのが苦手で
気がつけばいつも一人になっていた。
とはいえ、女子は集団で生きる動物だ。一人の道は修羅の
道でいろいろ不満を抱えながらもグループしなければなら
ず、それはそれは苦労したもんだ。(大体、あたしゃ好き
なときにトイレ行きたいんじゃ。みんなで行く意味がわか
らん。面白いかトイレ?)
ある程度おとなになって、それはもういらなくなったけど。
ある日、友達が私は少ないことに気がついて。自分は寂し
い人生を送ってしまうかもしれないと、えらく苦悩した。
で、急にテンションを上げて友達作りっぽいことをしたり
して(今思い出すと赤面してしまう)キャラを作り上げて
崩壊して黒歴史になった。
あー、私は友達の少ないダメ人間なんだ・・・。
そう、思っていたある日。
あの、タモリさんがこんなことを言っていた。
「友達なんて、いなくてもいいんだよ。」
友達がいないとダメな人間は、価値判断の基準を友達に置
いているやつだ。自分の人生は自分のものだから、自分の
思うように、考えるままに行動するほうが幸せだ。友達に
左右されるなんて、馬鹿らしいもんだよ。
(こんな感じだったと思う)
すーっと、数十年来の肩の荷が降りた。
私は友だちが少ない。でも、幸せだからいいかな?
自分一人を楽しめてるから、いいかな?
そう、思うようにしている。
友だちといるのも楽しいけどさ。